賃貸マンションの自宅で、思いきり歌うため、DIYして防音室を自作しました。
今回は、最終回。防音室の完成、防音の効果測定、かかった費用額・材料表についてお話します。ぜひ参考にしてみてください。
第一回目はこちら。
前回はこちら。
防音室完成
合計で6日間かけて、防音室完成しました！
毎週、土日のどちらかを作業にあてていました。
期間としては、1カ月半かかったことになります。
まずは、設置予定のお部屋画像です。
本棚の左に納めます。
そして、完成した外観です！
ちゃんと入りました……！
部屋は狭くなりましたが、
防音室のために部屋を片付けたので、良い断捨離の機会になりましたよ。
んげー！！！
左下の部分は、後で説明しますね。
カラオケ設置
せっかく作った防音室を、ねこもちが趣味で歌を録音するためだけに使うのは、もったいないですよね。
色々考えた結果、カラオケを導入することにしました。
もちろん、カラオケの機械を買ったりはしません（笑）あれは業務用で100万円とかするようなので。パソコンでカラオケが出来るサービス、調べると意外とあるんです。今回は、大手のカラオケDAMさんにお世話になる事しました。JOYSOUNDがよかった。
なんと、DAMで歌えるものは一通りお家でも歌えるようになります！ が……
こいつ……ちょっとポンコツおボケちゃんです。
使ってみればわかるのですが、痛いところに手が届かない仕様です。検索した後に前の画面に戻れなかったり、お気に入りのアーティスト登録が出来なかったり……。
サンプル曲がいくつか歌えるので、お試しで入れてみるのもOKだと思います（ダウンロードしていただいても、ねこもちには一銭も入りません）。 ねこもちも、一週間ぐらいサンプルだけで歌っていました（笑）
採点機能も使えるよ！
通常、パソコンにそのままマイクのプラグを挿すと、聞こえてくる声が遅延します。このマイク入力の遅延に関しては何とも言えません。ねこもちは、オーディオインタフェースという、音に関する入出力専用の機械を使っていますので、ほぼ遅延なく楽してめています。
『自宅でカラオケ』に関しては、後日別途記事に出来たらしますね。パソコンがあれば、追加でオーディオインタフェース＋ヘッドフォン（スピーカー）＋マイクで総額1万円ぐらいで、自宅カラオケが出来たら良いですよね。
推奨のマイクも売っているみたいですが、これでもある程度は遅延しそうです。
アクテビティボード設置（子ども用 おもちゃの壁）
余った木材で、防音室の外側に「アクテビティボード」というおもちゃの壁を作りました。もちろん、わが娘あんこもち用です。
100均のおもちゃコーナーで、壁に設置できそうなものを買ってきて、インパクトドライバーを使ってビスで留めました。木材はやすりをかけて、安全に。
ねこもちが歌っている間、ここで遊んでもらう……というのは、もちろん現実的ではありません。何があるか分かりませんので、付き添います。が、自宅に特別な遊び場が出来たのは、良い事かなぁと思っています。
んげー！！！
小さい頃から、家に防音室があるって、どんな気持ちなのでしょうね……
1日1回は、アクテビティボードで遊ぶ時間を設けています。
防音効果
精密な計測は出来ませんが、スマートフォンに入れたdB測定アプリで、歌っている時のdBを比較しようと思います。
dBは、音の強さ・音圧を表す単位です。一般的にはこんな感じ
- 10~30db：静か
- 40~60dB：普通
- 70~90dB：うるさい
値が大きくなるについれて、うるさい、という感じです。
ねこもちのお家は、電車の線路が近いので、昼間の通常が60dB・電車が通れば70dB。夜間は50dB・電車が通れば60dB～70dBという感じです。
目標は-20dB！
歌声でうるさい80dBぐらいを、昼間の通常60dBぐらいに下げるのが目標です。
簡易版ですが、スマートフォンのアプリで測定してみます。厳密に正確な値を測定することは出来ないと思いますが、大体はわかるかと思います。
防音室なし
防音室の扉を開いて、盛大に歌いました。
うるさいですね……
そばで大声で歌われている感じ。うるさいです。
防音室あり
防音室の扉を閉めて、盛大に歌いました。
防音室なし：87dB
防音室あり：64dB
大体ですが、かなり軽減されましたね！
目標の-20dBも、達成したと言って良いと思います。
夜に大声で歌っても、テレビの音ぐらいに軽減される感覚です。
まとめ
かかった費用&材料表
さっそくですが、かかった総費用「76,919円」でした！
目標の10万円以下で作る、を達成しました！
簡単な内訳
- 材料費……71,531円
- 工具費（レンタル含む）……5,388円
工具を購入したら、丁度10万ぐらいだったかもしれませんね。ちなみに、子どものアクティビティボード費用は省いています。
| 品名 | 数 | 単価 | 金額 | 購入先 | 用途 | |
|
材料
|
合板 （1820*910*12） | 10 | 1,080 | 10,800 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | 内壁・床・天井、チャンバー用 |
| SPF材 （1×8材） | 4 | 1,060 | 4,240 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | 外壁補強用 | |
| ラティス | 6 | 2,140 | 12,840 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | 外壁 幅900*4枚、600*2枚 | |
| 木材カット費 | 10 | 10 | 100 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | ||
| 蝶番 | 1 | 350 | 350 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | ドア固定 | |
| ドア取っ手 | 2 | 380 | 760 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | ||
| ドアキャッチャー | 1 | 980 | 980 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | ||
| 遮音シート | 1 | 9,996 | 9,996 | 楽天 | 幅900*16ｍ | |
| 吸音材mini-SONEX | 1 | 14,540 | 14,540 | Amazon | 500*500が10枚 | |
| 吸音マット（ウレタンチップ） | 1 | 7,435 | 7,435 | 楽天 | 幅900*10ｍ | |
| 防振マット | 2 | 640 | 1,280 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | お風呂マット | |
| 室内床用マット | 1 | 500 | 500 | Amazon | ジョイントマット600*600 3枚 | |
| LED照明 | 1 | 1,800 | 1,800 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | 室内用 | |
| コンセント（4口タップ） | 1 | 980 | 980 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | 室内電源用 | |
| 換気扇 | 2 | 980 | 1,960 | Amazon | ＰＣ用冷却ファンを使用 | |
| 塩ビパイプ ＶＵφ40 | 1 | 50 | 50 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | 給気口接続用 | |
| 固定用金物 | 14 | 60 | 840 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | 金折金物、短冊金物 | |
| 釘、ビス等 | 7 | 250 | 1,750 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | タッピング木ねじ | |
| タッカー針 | 1 | 110 | 110 | ダイソー | ||
| グルーガン・樹脂 | 1 | 220 | 220 | ダイソー | チャンバー隙間対策 | |
|
工具
|
インパクトドライバー（A店） | 3 | 580 | 1,740 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | レンタル |
| インパクトドライバー（B店） | 3 | 330 | 990 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | レンタル | |
| 丸ノコ | 1 | 580 | 580 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | レンタル | |
| 丸ノコ刃 | 1 | 638 | 638 | ﾎｰﾑｾﾝﾀｰ | ||
| 下穴用ドリル | 3 | 110 | 330 | ダイソー | ||
| タッカー | 1 | 330 | 330 | ダイソー | 遮音シート固定用 | |
| ホールソー | 1 | 780 | 780 | Amazon | 給排気穴あけ | |
| 計 | 76,919 | |||||
インパクトドライバーのレンタル、アヤハディオ（滋賀県のホームセンター）だったら安い上に24時間借りられるって早く知りたかったわ。
まとめ（条件を達成できたか）
防音室を作成するにあたって、条件をいくつか設けました。達成できたか、確認してみます。
- 引っ越し時に分解して、引っ越し先で再度組み立てたら使用できる
- →（達成）ボンド等は使わず、すべてビス&釘&グルーガンで固定した。そのため、引っ越し時にすべて取り外す事が出来る。
- ねこもちが快適に録音できる
- →（達成）広く・明るく・換気も出来る。今のところ快適（今後何かしらの問題は発生するかもしれませんが）。
- （せっかくなので）家族でカラオケが出来る
- →（達成）カラオケDAMを導入。ほぼ毎日カラオケ出来て、もち夫婦はしあわせ。ただ、ヘッドフォン使用のため、複数人ではできない。家族でがカラオケ出来る、という状態。
- 予算10万以内（工具代込・すでに購入している吸音材含）
- →（達成）76,919円でした。
- 気軽に使用できる（使わなかったら意味がないので）
- →（達成）パソコンを持って防音室に入り、配線をつなげばすぐにカラオケが出来るレベルです。
- 防音効果-20dB目標
- →（達成）正確な測定ではありませんが、夜でも録音できるレベルの防音効果があります。
- 工具は安価orレンタルで済ます（今後DIYの予定がないため）
- →（達成）ノコギリ刃と、ホールソーは購入しましたが、その他はレンタルで済ませました。
ほぼほぼ、条件を達成できたとします！
今回、遮音シート＋吸音材（＋隙間をしっかり埋める）で-20dBを達成することが出来たので、ボーカルさん用の防音室であれば、グラスウール・ロックウール等を使わなくても充分防音出来ると思います（産業廃棄物の処理は面倒そうですし）。楽器用の防音であれば、今回作成した防音室では防音効果が足りないと思いますので、グラスウールなどを検討されると良いと思います。
防音室を使って1カ月
現在の防音室ですが、快適そのものです。普段はカラオケを楽しんでます。あんこもちがいるので、歌いたい時に歌う事がむつかしい状態ですが、いぬもちの協力もあり、ほぼ毎日歌う事が出来ています。
また、夜も歌う事が可能になりました。収録は夜に行う事が多いです。また、夜はあんこもちも寝ているので、自由に歌う事が出来ています。
結論：作って良かった！
おそらく、歌手や声優を目指して、自宅で練習している方、多いと思います。夢を追いかけるなら、ぜひお家に防音室を作るべきだと思います。このページを見に来たという事は、作る気がちょっとはあるということですよね。DIYしてみましょう！
楽器を演奏している人は、必ず楽器を買いますよね？ 楽器って練習用でも、数万円はすると聞きます。その値段で、ボーカル・ボイスアクターさんは、防音室を買いませんか？ お金がないなら作りませんか？ 毎日楽しくなりますよ(..◜ᴗ◝..)
ねこもちも、せっかく作った防音室を無駄にはしません。趣味でフル活用したいと思います(*’ω’*)
あと、カラオケで毎日歌っていたからなのか、1kg痩せました。
第一回目はこちら。
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