滋賀県に移住して、100時間残業していた超社畜から、のんびりパート主婦になったねこもち。ついに、第一子を授かりました。
もともと、「いつかは子どもが欲しいな~」と思っていたもち夫婦ですが、特に目標はありませんでした。きかっけは、お世話になっていたねこもち祖父が、ガンでいつ死ぬか分からない状況になった事です。
ひ孫の顔を見せなければ!
と意気込んで子作り開始しましたが……
社畜ストレスなのか、半年間まったく何もなしでした(苦笑)
そんな時、いぬもちの転職があり、滋賀に移住、実家も近くて子育てには最高の環境! となり、無事に第一子を授かることができました。
残念ながら、子作りのきっかけとなったねこもち祖父は、ひ孫の顔を見ることはありませんでした……。そこは悲しいですが、きっとどこか遠くから見守ってくれていると信じています。
というわけで、記録もかねて出産&入院をレポートしたいと思います!
産院選び
田舎なので、産院は選ぶほどありません。実家は近いですが、里帰り出産する気満々で産院を探しました。
普段は家の近くのレディースクリニックに通って、出産は実家近くを探しましたよ。
田舎なので、出産一時金の42万ぐらいで産めるかしら!? と思っていたら甘い考えでした。どこも基本が50万円から……高すぎるぞ!
というわけで、ひたすらそこそこ安いところを探しました。
一番近くの市民病院
相部屋だけど値段がめっちゃ安いよ~っていう場合は市民病院でOK! のつもりでしたが、
まさかの50万円スタート! 個室だとさらにプラス5万! なので、相部屋前提の市民病院はやめました。
同じお金払うなら、せめて個室でごはん美味しいところがいいです……。
評判を聞かない最近できた産婦人科(個人)
知らない間にできてた産婦人科。実家からは一番近い(それでも隣町)のですが、あんまりにも評判を聞かず。本当にやってるの……? っていう状態だったので、こちらはパスしました。
評判が良い最近できた産婦人科(個人)
以前お世話になっていた市民病院の先生が独立して作った産婦人科で、地域の評判がめっちゃいい~! しかも新しいからめっちゃ綺麗で人気!
最後まで迷いましたが、ここも50万は確実に超えるとのこと……ということで、やめました。やっぱお金大事。
ねこもちが産まれた産婦人科(個人)
大本命です。
デメリット:
- 設備古い
- エレベーター無
- 先生が高齢?
メリット:
- 個室(シャワー・トイレ有)
- シェフがいる(ごはんおいしい?)
- 先生が、自分が産まれた時と一緒
- 他と比べて安い!
料金ですが、何もなければ50万はいかないとのことでした。42~48万ぐらいだそうです。
このお値段で個室で、縁のある先生だし、設備が古いぐらいは気にならないかな~ということで、こちらにお願いすることにしました!
安定期に入って、出産予定日が決まってすぐに、電話で予約しました。
出産
まったく何の予兆もないまま、出産予定日になりました。
陣痛開始まで
8:00
朝起きるとおしるしアリ~日中はずっと、弱い生理痛がジワジワとやってくる。今日産まれるかも? と思って、昼食を沢山食べる。
17:00
強めの生理痛開始。15~20分感覚。
18:00
10分感覚 初産でよく分からないので病院に電話する。
19:00
NST付けてみると、産まれるほどのハリは来ていないとのこと。子宮口も柔らかくなっているけど開いていない。
助産師さん「もっと強い痛み&7~8分間隔になったら、また来てね」「明日までこのままだったら、明日の診療時間内に診察に来てね」ということで、一旦帰宅することに。
私「なんだ~ じゃあ明日産まれるのかな?」と拍子抜け。
20:00
いぬもち旦那と病院で合流し、一旦実家に帰宅。 母に「明日の朝ご飯のパン買っていい?」と言われ、スーパーに寄る。 あんこの入ったパンをリクエストする(フラグを立てる私)
陣痛
セリフ色分け: 私 助産師さん 先生
20:30
大好きなテレビのバライティを見ながら夕飯。だけど、陣痛が結構痛い。間隔はすでに5分程度になっていて「あれ……?」状態。
21:30
しんどいので、シャワー&足湯で済ます。頭も洗えなかった。陣痛がくるたびに、うずくまって耐える。この時は、まだ「めっちゃ痛い生理痛!」程度。生理痛よりはチクチクする。
22:00
「めっちゃ痛い生理痛!」を超えて、腰がグーンと痛み始める。 やり過ごせる体勢を模索している時、仰向けでやり過ごそうとしたら夕飯を全部嘔吐(涙)
結果、横向きで抱き枕を抱える+腰を押してもらう で落ち着く。普段、腰がこった時に押してもらう部分を、ぎゅーっと強く押してもらうとと効果がありました。結構上の位置で、ほぼウエストぐらいの位置でした。ぎゅーと押して、離した瞬間に息を吸う感じ。おしりを押してもらうの、私はダメでした。余計いきんじゃいそうで。この時、3分間隔になっていて、腰の押し方のリクエストを伝えるだけで、結構大変でした。
- 陣痛が3分間隔になったこと
- なんとなく「うんこ出る気がする」
- うっかり一瞬いきむと「オマタから何か出る気がする」
となり、再度病院に電話して移動することに
23:15
着替える余裕はなく、陣痛のあいまにいぬもち旦那に靴下を履かせてもらった記憶が……。母がお風呂上がりで「ちょっと準備するから~」と10分ぐらい待ったのが苦しかった(笑)母は翌日に病院へ行く気満々だったみたい。
23:30
病院へ移動。後部座席の右側に座って、扉上にあるレバーを握ってひたすら陣痛をやりすごす。いぬもち旦那には、横に座ってもらって腰を押し続けてもらいました。
23:45
病院到着。移動途中で陣痛発生し、助産師さんが腰をさすってくれたんだけど、位置が全然ちがったので「このへん……押してください……」ってなんとか伝えると、「ええ? ここ!?!?」とすごい驚かれる。
23:50
すぐに内診室へ。ズボン脱いだら結構出血してて、少し不安に。パジャマをたたむ力もなく、脱ぎ散らかしてて恥ずかしい(後で母が回収してくれたそうです)。
内診グリグリしてもらう。あれって、陣痛来てるタイミングでやらないとダメだんですかね?陣痛待って、来てから内診グリグリだったので、超つらかった。
あまり記憶にないんですが、「うん、もう分娩台だね! 家でよく頑張ったね!」と言われて「え、展開早っ!?」となりました。
「(こ、これから陣痛室で耐えるんじゃないの~!?!?)」と思っていた。
内診室でパジャマを脱がされ、分娩用の服(?)を着せられ(全然自分で動けなかったので)徒歩で分娩室へ……
分娩台
0:00
分娩台にのぼり、助産師さんが準備している中でひたすら陣痛に耐える。腰を下に押し付けて、「ふー」と長く息を吐くと良い感じでした。時々失敗すると、オマタから何かが出そうになって「ダメー!!」っとなります。
0:15
いぬもち旦那登場(らしい)私の汗を拭いてくれてて、存在に気づきました。お茶とかテニスボールとか、全然使わずでしたね。
準備が整ったらしく助産師さん「そろそろいきもうか?」と言われる。「は、はやくね!?」と思いながら、言われた通りにいきむ。
陣痛がきたら、深呼吸2回⇒大きく吸い込んで息を止めて、一気にいきむというので、言われた通りやってみると……一気にオマタが裂けたように、全開になったように開きました。同時に「パーン」と破水の音。オマタにジョジョジョ……と温かいお湯を感じる。
めっちゃ痛くて、「(はやく終わらせたい……)」と、何度かいきんでいると、助産師さんから「次の陣痛が来たら、またいきんでね」と言われる。
私「次の陣痛まで、オマタ痛いこの状態のまま……(涙)」
2回目いきんでみるけれど、特に進展なし。助産師さん「切らないと出ないかなー」とつぶやいた気がする。3回目の前に、先生登場。
私「(そろそろ終盤ですか!)」と少しやる気が出ました。
先生「はい、じゃあいきんで!」
私「え、もうですか?(陣痛きてないですけど)」
先生「いいよっ!」
と、陣痛なしでいきんでみる。ここで、たぶん会陰切開されたぽいけど気づかず。
先生「いいよーもう次ぐらいで産まれるよー」
私「(まじか! じゃあもう精一杯いきもう!)ぐぬぬぬぬあー『なんか文字にならない叫び』」
私の記憶だと、声を出したのはこの時だけです。たぶん。体力温存のため、出来るだけ声を出すなと聞いていたので、とにかく黙ってすべてに耐えていました。
先生のコメントがなくなり、「もういいんですか?(いきまなくて)」と聞くと、先生の「いいよー」という返事と同時ぐらいに「おぎゃー」と泣き声が!
産まれた!
まさか、こんなに早く産まれるとは思わなくて放心状態。すごいスピード感でした。旦那が何か声をかけてくれたぽけど、それも分からず(笑
いぬもち旦那は一旦退室。赤ちゃんはすぐ横で処置され、すぐ見える位置に。赤ちゃんを見ながら、まず胎盤を出されました。すこーし痛いぐらいですが「う、う、う」って感じで声が出ます。声出すのを封印していたからか、とにかく声が出ます……。
次に、会陰切開部分に麻酔&縫合。私は、一応縫合の経験だけはあるので、「あー縫われてんな」って感じでした。麻酔したけど、肛門付近は効きにくいみたいで特に痛かった。縫われている間はずっと「痛い!痛い!」って叫んでました(笑)先生と看護師さんは慣れっこなのか、次の患者さんの話をしていた……
そして、お腹を押されて悪露(おろ)を出される。これも痛い……。
出産後
1:00~2:00
赤ちゃんとカンガルーケア。体の上に赤ちゃんをのせて、お母さんの菌を移すってやつです。いぬもち旦那と母も部屋に入っていて、一旦家族の時間。写真撮ったりしました。
可愛いとか、守ってやりたいとか、全然浮かばず。ただただ、「やっと……終わった……」って感じ。
2:00~3:00
定期的に悪露を出してもらいながら、分娩室で様子見。赤ちゃんは別室へ。いぬもち旦那と母とお話しながら過ごす。二人とも眠いだろうにすまぬ。
3:00
車いすで陣痛室へ移動して仮眠。足の自由が効かなさ過ぎてびっくりした。普通の人は眠れないでしょうが、疲れていた私は普通に寝ました(苦笑)
4:00
次の妊婦さんが別のベッドへ。陣痛耐えるタイムのようです。がんばれ!
7:00
個室へ移動。日付変わってすぐに産んだため、0日目が長くてしっかり休むことが出来ました。この病院は1日目から母子同室だったので。
印象に残った助産師さんの言葉
私のスピード出産に対して、母が「はやかったね。安産でよかった」と言ってくれたのですが、
助産師さんが「でも、ママ、痛かったでしょ?」と聞いてくれました。
「安産でも、みんな痛みは一緒。母子ともに健康だったら、それは全部安産だよ。早さは関係ないから」
すごく痛かったし、やっぱり出産は命懸けで、すごく怖かったです。なので「早かったから」「安産だったから」「軽くて良かったね」みたいな言葉で片づけるのは、良くないですよね。やっぱり「頑張ったね」ってなってほしい。すごく頑張りましたしね。
というわけで、全国のお母さん・ママさん、尊敬します。本当に。
出産まとめ
- 陣痛中のサポートは、出来れば旦那にお願いすべし。男性の力で腰・尻などを押してもらった方が良いと思いました。テニスボール・ゴルフボールなども役立つと思います。とりあえず強く押せる道具を用意。
- 声は温存すべし。私はスピード出産だったので関係ないかもですが、声は体力を使うので温存しましょう。産んだら好きなだけ叫びましょう……
- 水分補給、私は陣痛⇒出産までほぼしませんでしたが、準備しておいた以下のペットボトルキャップ、入院中はめっちゃ役立ちました! オマタが痛くてベッドから動けない時に、重宝しましたので、オススメです。
スピード出産すぎて、あまり役立つ情報は残せないですが、こんな感じ。産んだ時点では、「まだ何人か産めるなー」というぐらいでした。まぁ、この後ひどい目にあっていくので、その気も薄れていくのですが……(苦笑
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